関一ブログ

校長からのメッセージ4/27(月)

 創立記念日に際して 本日は関東第一高等学校の創立記念に際し、学校の創立に関わる守屋荒美雄先生と、村上周三郎先生をご紹介したいと思います。

 守屋荒美雄先生は、1872年岡山県に生まれました。家が貧しく中学校へ進学することは叶わなかったのですが、独力で勉強に励み、1890年に岡山県師範学校の小学校簡易科教員学力検定試験に合格して教員になりました。1896年に東京に転居してからは、文部省教員検定試験に合格し、地理地誌科中等教員免許状を取得しました。1898年には、文部省の地理地文科・歴史科・教育科の中等教員検定試験に合格しています。

 1905年より、先生は中学校用・女学校用・師範学校用の地図・地理教科書を制作し始めました。それが大変な評判となり、1917年に、地理の教科書や学校用地図帳を自ら著述・制作・販売するべく帝国書院を創立しました。皆さんも良くご存知の地図帳は、守屋先生が生み出したものです。

 その折に、守屋先生は本校の初代校長となる村上周三郎先生と出会いました。村上先生も、守屋先生と同じように、家が貧しく苦労をしたのですが、自ら勉学に励み進学を成し遂げた方でした。二人は「低価で良質の教育を行う学校を創設する」という志のもとに意気投合し、1925年、実務教育を主眼とした関東商業学校を創立しました。これが関東第一高校の始まりです。そして何事も初志を貫き行うという自らの熱い思いを込め、「貫行」という言葉を校訓としました。

 創立記念日に際して、是非皆さんも本校の創設の志を改めて胸に刻むとともに、自分自身のルーツについても思い返してみてください。自分はどのように育ち、誰にお世話になったのか、そして今後、何のために生きたいか。貴方のルーツが貴方の将来の夢や目標に繋がると思います。是非この日を良い機会とし、本校の校訓の「貫行」の精神で頑張っていただきたいと思います。

令和2年度創立記念式典の映像はこちらから

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