関一ブログ

高大連携(武蔵野大学・工学部数理工学科)実施報告

今年の高大連携は武蔵野大学・工学部数理工学科の高石先生と佐々木先生、そして研究室の学生さんにご協力いただき3日間にわたり実施いたしました。テーマは「高校生で学ぶ数学のイカシカタ」(身近にあるものを数学で表現する)とし、初回と2回目は本校LL教室で、3回目は武蔵野大学有明キャンパスで講義をしていただきました。講義内容は大谷選手のホームランの軌道を放物線で表現したり、二次関数を用いてグループ分けや渋滞を解消する方法・感染症や人口増加の変化率について学び、講義後は大学のキャンパスを案内していただきました。ご協力ありがとうございました。
進路指導部

今回の高大連携プロジェクトを通して私が驚いたのは、高校で学んでいる数式や原理が思っていたよりも幅広く活用されていたことです。日常生活でどう数学が役立つかを知ってより数学を身近に感じられるようになったと思います。また今まで曖昧だった大学での勉強や研究についても少し知ることができました。武蔵野大学数理工学科の皆さん、短い間でしたが本当にありがとうございました。
(2-1組 高梨 空)

<高石先生からのメッセージ>
今回は高校で学ぶ数学を使って身近な内容をどのように理解していくのかについて、GoogleColaboratoryでpythonプログラムを動かしながら3日間学んでいきました。1日目は放物線を題材にして大谷選手のホームランの軌道を計算しグラフの傾きから最大値(最高到達点)を求めました。2日目は最適化を題材にして好みの異なる人たちを組み合わせたグループ分けを評価値の最小化で行うという発展的な内容を学びました。3日目は国連の世界人口データをもとにして、これからの世界人口がどのように増えていくかを数列や微分を使った数理モデルで計算したり、大谷選手のホームランの軌道が現実に近くなるように空気抵抗を加えたモデルで計算しなおしました。熱心に取り組んでいた高校生の皆さんには、今学んでいる数学でいろいろなことがわかることに気づいてもらえたのではないでしょうか。また大学生も一緒に学びながら高校生をサポートし充実した3日間になりました。

<佐々木先生からのメッセージ>
今回の高大接続では物線や最適化、微分方程式など高校数学と大学数学の接点となる内容を扱いました。高校生の皆さんと一緒に計算やプログラミングをして新しい視点で物事を考えることができました。数学や物理のような基礎研究はとても地味で成果がすぐに社会の役にたつことは多くないのですが、基礎研究の積み重ねはいつか社会の発展につながります。何より新しいことを学ぶこと、発見することはとても楽しい!是非今後も数学や物理を深く理解し社会や他の学問との関連性を実感してほしいと思っています。3日間本当にありがとうございました。

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