関一ブログ

国語科研究授業 「芥川龍之介でコミュニケーション?」

2015/11/10

現代文の授業、しかも「芥川龍之介」を、「コミュニケーション」を目標に据えて行うとどんな風になるか。
川合智教諭の、こんな実験的授業のもようを紹介します。

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現代文の授業と言えば…
このブログを書いている私(結構、年齢いってます…)にとっては、どうも眠くて、登場人物の気持ちやら主題 やら、そんなの好きに読めばいいじゃん?などと思っている授業でした。(高校時代の先生ホントにごめんなさい)

しかし!この授業には参加してない生徒が一人もいない!
しかも!芥川の作品をいつの間にかそれぞれが深く読んでいる!

興味津々で見学した全6回の授業は、こんなエキサイティングな結末を迎えました。

さて、演劇部の稽古場で行われたこの授業。対象は1年生特別進学コースです。
まず「芥川龍之介」という人物像を、自分たちなりに作り上げるところから始まりました。
グループで話し合い、写真から想像する芥川像をふくらませます。

ここで、想像力をおもいっきり働かせるのがミソ。
「なんか自分大好きなナルシストっぽい」とか、「女の人が大好きそう」とか、各グループから既成概念にとらわれ
ないさまざまな芥川像が出てきます。

また、全員がひとつの輪になり、その輪を芥川の人生をたどるチェーンに変身させるというのも、おもしろいアプローチでした。
0歳の芥川、1歳の芥川、2歳の芥川…、35歳の芥川。グループで話し合い、チェーンの端から順番にその年齢の芥川龍之介になり、たどった人生を発表します。
あるクラスでは、1歳ですでに初恋でした(笑)。

生徒たちは、この授業に入る前に、芥川龍之介について一通り調べてあり、短編「鼻」「トロッコ」「河童」「羅生門」なども読んでいます。35歳で人生を閉じたこともすでに学習済み。
生徒たちにとって芥川龍之介は、いつの間にか遠い昔の文豪から身近な作家へと変わっていきました。

さて、準備万端整ったところで、次は作品へのアプローチ。

もちろん「コミュニケーション」が目標ですから、一人でもう一度作品を読むわけではありません。
グループでひとつの作品を取り上げ、5分程度の劇に仕上げます。
シナリオを完成させて、配役を決め、発表できるように準備です。
ここでも、想像力を大きく働かせ、大きくアレンジしてしまいます。

どのグループも発表に向けて、真剣に準備を始めました。
iPadやプロジェクターを使う班もあれば、小道具をいろいろ準備する班、すべて人力で表現する班など方法は様々。
そして見事、芥川の作品を自分たちのものにして、発表を終えたのでした。

コミュニケーションとは「対話」です。
人との対話だけでなく、テキストとの対話もコミュニケーション。
作品をグループで深く読み、アレンジし、表現するという授業は、グループの仲間、そして作品との対話を通して、名作を自分たちなりの解釈で表すことになりました。

(文責 広報M.K)

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