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関一ブログ

KAN-ICHI BLOG
学校情報ブログ

令和7年度入学式

令和7年4月8日(火)、江戸川総合文化センター大ホールにて令和7年度入学式が行われました。
874名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

<乙幡校長からのお言葉>
さて、皆さんが明日から通う関東第一高等学校は、どんな学校なのか、改めて紹介します。
 本校は、1925年に創立され、今年で100周年という大きな節目を迎えます。創立者は、地図帳で有名な帝国書院の創業者・守屋荒美雄先生、そして初代校長・村上周三郎先生です。お二人は、時代の先を見据え、「英知・聡明・平和を尊び、社会に敏感に反応し、国際社会で活躍し、生涯学び続ける生徒の育成」という教育理念を掲げて本校を設立しました。
この教育理念は、現代においても色あせることなく、むしろその重要性を増しています。関東第一高校は、都内有数の伝統校として発展し、全国にもその名を広げてきました。伝統を継承しながら、常に進化を続けている学校、それが関東第一高校です。
 また、それぞれの学校には行動の指針つまり校訓があります。
 それが本校では「貫行(かんこう)」になります。
「貫行」とは、「貫く」と「行う」、この二つの言葉から成り立っています。困難に直面しても、最後までやり抜く強さ、そしてそれを実際に行動に移す力を意味します。これは、今を生きる私たちにとって、大切な人生の指針でもあります。
皆さんには、この記念すべき年に、関東第一高校の一員となったことに誇りに持ち、校訓「貫行」の精神を胸に、3年間を力強く歩んでほしいと願っています。
 さて、ここで皆さんに、高校生活を有意義なものにするための3つの「姿勢」をお話しします。
 一つ目の姿勢は、「主体的な姿勢」です。
高校生活は、自分で考え、選び、行動する「主体性」を身に付ける大切な時期です。今私たちが生きる社会は、「VUCA(ブーカ)」の時代と呼ばれています。これは、変化が激しく、予測が難しく、正解が一つではない社会という意味です。そんな時代を生き抜くには、「誰かに言われたから動く」のではなく、「自分の意志で動く力」が求められます。皆さんには、ぜひ「取り組みたい」「こうなりたい」と思ったことを大切にして、その思いを行動に移してほしいと思います。たとえ失敗したとしても、それは大きな一歩です。自分自身に素直になって、挑戦し続けてください。勉学、資格取得、ICTスキルの習得、部活動、委員会活動、海外留学、何にでも取り組める環境が、ここ関東第一高校にはあります。新しいことに挑戦することで、自分の強みや弱みを理解し、自己肯定感を高めることにも繋がるはずです。皆さん自身が、この学校生活の主人公であることを、決して忘れないでください。
 二つ目の姿勢は、「レジリエンス、回復力を持つ姿勢」です。
高校生活では、うまくいかないこと、壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、それを乗り越えようとする姿勢が、人を成長させます。本校の卒業生の中には、プロ選手として活躍する人、日本一を経験した人、甲子園や国立競技場、インターハイなどの全国大会に出場した人、中学時代の力では想像もつかなかったが、留学を契機に英語力が向上したり、夢だった大学が母校になった生徒など、多岐に渡ります。そのような生徒に共通するのは、逆境を乗り越える「レジリエンス」と、目標に向かって地道に努力する「粘り強さ」が備わっていました。高校生活の3年間において、いわば「見逃しの三振」をしなかったとも言えます。困難に直面したときこそ、諦めずに乗り越え、成長するチャンスだと肯定的に考えて、また歩み出してください。
その一歩が大切なのです。
 三つ目の姿勢は、「他者と協働する姿勢」です。
これからの社会では、多様な価値観を持つ人々と協力しながら問題を解決していく力が求められます。たとえば、ユニクロ創業者の柳井正さんは、社員一人ひとりの意見に耳を傾け、その声を実現する仕組みを築き上げました。「ヒートテック」などの画期的な製品は、現場の声から生まれたものです。柳井さんは「一人の力では限界があるが、仲間と力を合わせれば、大きな成功を得られる」と語っています。クラスメートや先生、部活動の仲間たちと共に過ごす時間を通じて、協調性やコミュニケーション能力を養い、共に成長していくことが大切です。共感力と思いやりのある関係性は、人生の中でも大きな財産になるはずです。時には意見の違いもありますが、共に学び、支え合う姿勢を持つことで、より豊かな高校生活が送れると私は信じています。

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