軟式野球部は8月から9月にかけて行われた「令和7年度秋季東京都高等学校軟式野球大会」において34年ぶりの優勝を果たし、「第66回秋季関東地区高等学校軟式野球大会」に東京都A代表として出場することが決まりました。
7月に行われた選手権予選では、春季関東大会に出場した勢いそのまま東京都ベスト8まで勝ち進みましたが、日大三高の強力打線に捕まり、タイブレークの末に惜しくも破れてしまいました。選手権予選で引退する3年生の想いを胸に、後輩たちが秋季大会へ挑みました。
8月中のブロック予選2試合では危なげなくコールド勝利をおさめ、9月から始まる都大会へと駒を進めました。
9月7日(日)の都大会初戦は初めての顔合わせとなる都立北園高校と対戦。前評判通りの鋭く思い切りのあるスイングで強い当たりが数多く打たれましたが、先発したエースの染谷(1年生)とキャッチャーでキャプテンの坂下(2年生)による要所を抑える投球により、5回まで1失点と粘っていました。しかし6回7回と、四死球も絡み3失点してしまい、本校ベンチもあわただしくなってきましたが、同じように四死球を絡めた攻撃により得点を重ね、見事4-8で勝利し、2大会連続のベスト8進出が決まりました。
9月14日(日)の都大会2回戦では、都立の強豪、都立八王子東高校と対戦。序盤はお互いにランナーを出すも、得点にはつながらずゼロ行進。迎えた5回、先頭の佐々木(1年生)がライトへヒットを放つと、ここから”カンイチ”の攻撃が繋がり、一挙3点をもぎ取りました。以降も安定感のある守備によって無得点に抑え、最終的には4-0で勝利しました。
9月15日(月)連戦となった準決勝は、2年前の夏に決勝で惜敗した今秋優勝候補筆頭の明治学院高校と対戦。相手の先発は世代No.1と呼び声高い絶対的エース。対して本校は約半年ぶりの公式戦登板となる鷲巣(2年生)。両校の先発投手が要所を抑え4回終了まで無得点でしたが、5回表に待望の先制点をもぎ取りました。しかしその裏、四球と3塁打で1点を返され、すぐにエースの染谷(1年生)へと継投。追加点を取られ1-2で迎えた9回表、今大会快音を響かせていないキャプテンで4番の坂下(2年生)がセンターオーバーの2塁打を放つと、続く木村(1年生)の絶妙なバントがヒットになり、逆転のチャンスを迎えました。ここで干場(2年生)が意地の一打。前進していたセンターの頭上を越える3塁打で見事逆転に成功。桑原(1年生)も犠牲フライを放ち2点差で裏の守備を迎えました。1アウト1・2塁の同点のピンチを迎えましたが、最後はサード正面にライナーが飛び、そのままセカンドへ転送してゲームセット。残すは決勝のみとなりました。
9月23日(火)決勝戦の相手は何度も練習試合をしている芝高校。お互いに手の内を知り尽くしている者同士、緊迫する場面が続く試合展開となりました。緊張によって制球を乱し、普段よりも四球が増えてしまいましたが、エースの染谷(1年生)が粘りの投球を見せ、初回の1失点のみで試合を進めていきました。攻撃面では出塁した場面を見逃さずにバントや盗塁を仕掛け、1点ずつ積み重ねた結果1-4で最終回を迎えました。先頭にヒットを打たれたものの、後続を断ち2アウト2塁。最後のバッターが打った打球はセカンド後方へ。落ちるかと思われた打球は佐々木(1年生)の背走ダイビングキャッチというスーパープレーでアウトに。27個のアウトをもぎ取り、見事東京都の頂点になることができました。引退した硬式野球部3年生の友情応援が選手たちの背中を押してくれた結果です。改めて応援のありがたさを感じた試合でした。
この結果、10月下旬から神奈川県で開催される「第66回秋季関東地区高等学校軟式野球大会」に、東京都A代表として出場します。春季の関東ベスト8を越せるよう、精一杯戦い続けますので、引き続き熱いご声援をよろしくお願いいたします。
10月24日(金) 開会式
10月25日(土) 1回戦 慶應志木高等学校(埼玉県代表)@綾瀬市スポーツ公園第1野球場
10月26日(日) 2回戦 相手未定 @中栄信金スタジアム秦野
10月28日(火) 準決勝 相手未定 @大和スタジアム
10月29日(水) 決勝 相手未定 @大和スタジアム
※すべて第1試合(10時プレイボール予定)です