MENU CLOSE
生の方へkeyboard_arrow_right sendお問い
合わせ
placeアクセス X

関一ブログ

KAN-ICHI BLOG
学校情報ブログ

令和7年度3学期始業式

1月8日(木)、全校放送にて令和7年度3学期始業式を行いました。

<乙幡校長からのお言葉>

皆さん、おはようございます。そして改めまして、新年おめでとうございます。本日は 新しい年の始まりとともに、3学期の始業式を迎える日です。皆さんの元気な顔を見られることを大変嬉しく思います。

 さて、新しい年を迎えるにあたり、少し世の中の話から始めたいと思います。 昨年の「今年の漢字」は、生徒諸君は知っていますか? 「熊」でした。「今年の漢字」とは、その年に起こった出来事や世相を、国民の応募をもとに一文字で表したものです。ニュースで、クマが人里に現れたという報道を、何度も目にした人も多いと思います。実際に被害に遭われた方もおり、私たち人間は、どうすれば被害を防げるのか、真剣に考えなければなりません。一方で、少し視点を変えてみましょう。 クマの側から見ればどうでしょうか。 山に食べ物がなくなり、必死に探しているうちに、人里にたどり着いてしまった。結果として、多くのクマが人間に捕獲され、命を落としました。もしクマたちにも「今年の漢字」があるとしたら、どんな字になるでしょうか。あり得ないことですが、「人」が選ばれるかもしれません。

 この問いは、私たちに物事を一方向からだけ見ていないかと問いかけているように思います。ここで今日の本題です。この3学期を考えるキーワードとして、私は皆さんに 「メタ認知」という考え方を伝えたいと思います。
メタ認知とは、簡単に言えば、「自分の考えや行動を、一歩引いて見つめる力」のことです。今の自分を、もう一人の自分が客観的に見ている状態、と言ってもよいでしょう。
私たちはどうしても、自分の立場、自分の感情、自分の正しさだけで物事を見てしまいがちです。しかし、相手からどう見えているのか、自分はいまどんな状態なのかを考えることができたとき、行動は大きく変わります。
 例えば、こんな場面はありませんか。 勉強しなければいけないのに、集中できない。 友達の一言に腹が立って、強い言葉を返してしまった。部活動で結果が出ず、イライラしてしまう。そのときに、「自分はいま焦っているな」「やり方を変えたほうがいいかもしれない」と気づけるかどうか。これがメタ認知です。大切なのは、失敗しないことではありません。失敗や感情に気づき、次の行動を選び直せることです。勉強についても同じです。テストの点数が思うようにいかなかったとき、「自分はダメだ」と決めつけてしまうのではなく、「理解したつもりになっていなかったか」 「学び方は合っていたか」 と振り返ることができれば、成長につながります。
人間関係でも同様です。
トラブルが起きたとき、相手が悪い、自分が正しい、と考える前に、「自分はどんな言葉を使ったか」 「相手の立場を想像できていたか」と考えられる人は、信頼される人になります。感情に任せて行動すると、問題は大きくなります。しかし、立ち止まって自分を見ることができれば、問題は防げます。

3年生の皆さん いま皆さんに最も大切にしてほしい力は、「自分を客観的に見る力」です。不安に飲み込まれるのではなく、「自分はいま、何に迷い、何に立ち向かおうとしているのか」を一歩引いて見つめ直す力です。また、受験が終わった諸君、進路がきまった諸君は、今何をしてしまったら、これまでの努力が水泡に帰すか、冷静に判断すればわかるはずです。一方、これら本格的に本番を迎える諸君はその選択が自分自身の意思として腹の底から納得できているかを、何度でも問い直してください。それができる人は、結果に左右されません。思い出してください。
限界だと思ったその先で、もう一度考え抜いた経験は、必ず皆さんの中に残ります。 その積み重ねが、今日の一問を、明日の決断を、そして将来の自分を支えます。
繰り返しますが、最後の一日、最後の一時間、最後の一問まで考え抜いてください!最後まで考え抜いた人間は、簡単には折れません。自分を信じてください。1・2年生の皆さんも同様です。3学期は結果を競う学期ではありませんが、自分を理解し、整え、次につなげる学期です。
これからは、知識だけでなく、自分で考え、振り返り、学び続ける力がますます重要になります。その土台になるのが、今日お話ししたメタ認知です。ぜひこの3学期、
「今の自分はどんな状態だろう」
「この行動は未来の自分につながっているだろうか」
と、自分に問いかけてみてください。
短い3学期ですが、皆さん一人ひとりが成長を実感できる時間になることを期待しています。 今年度の締めくくりとして、そして次のステージへの準備として、実りある3学期にしていきましょう。

Page top